

当院の循環器診療グル-プは総合内科と循環器内科が担当しています。総勢7人の循環器医が24時間態勢でスタンバイをして治療をしており、急性期心疾患から慢性期心疾患までをカバーしています。当科には経験年数15年以上の常勤専門医が5人おり、安定した治療成績を目指して日々努力しています。救急疾患の受け入れも総合病院の利点を活かし積極的に行っており、夜間でも常に心臓の専門医による適切な診断、処置を行う体勢にあります。
急性心筋梗塞に対しては閉塞した冠動脈の緊急再開通治療(冠動脈造影と冠動脈形成術)を行っています。当院では緊急と待機を合わせて、年間100例以上の冠動脈形成術(+ステント留置術)を行っており、成功率は約98.5%で全死亡率は0.2%と極めて良好な実績を示しています。
その他、高血圧症の原因にもなる腎動脈狭窄症や、間欠性跛行(歩くと足に痛みやこむら返りを起こすが、休憩すると10分もしないうちに治る)の原因となる下肢の動脈狭窄、閉塞に対してもバルーンやステントによる拡張治療を積極的に行って成果を挙げています。
不整脈に対しては、カテーテル電極による心臓電気生理学的検査、カテーテルアブレーション治療、ペースメーカー植え込み術、交換術などを行っております。心房細動に対しての抗不整脈を用いての薬物治療、そして抗凝固剤を用いた脳梗塞などの塞栓症予防に対しては積極的に取り組んでおります。
心不全に対しても、当院ではエビデンスに沿った新しい治療法を常に導入してきました。重症心不全の診断に必要であれば心筋生検を行い、心筋専門の病理医診断を受け確定診断を行っています。また、心不全の患者様の中には、夜間睡眠中の呼吸リズムの異常により、低酸素になる方があると言われています。このような患者様に対しては、在宅での酸素吸入や人工呼吸器の使用が有効とされてきており、当院でも、これらの治療法を導入しつつあります。このような様々な治療法により、重症心不全の治療コントロールも順調にされています。
従来、確定診断のされにくかった失神に関しては神経調節障害によるものが多いとされており、当院ではヘッドアップチルト試験を積極的に行うことにより確定診断をして、生活指導と薬物治療を行っています。
地域医療における病診連携を2000年より強化してきており、地域の開業医の先生の信頼を得るべく情報を公開し、医師会との合同症例検討会を定期的に開催し実績を重ねています。
外来診療は内科9診のうちの2診~3診を担当しており、1日約130人~200人の患者さんの再来診療を行っています。その他ペースメーカー外来も月に2回行っております。
初診の患者さんの診察も行っていますが、かかりつけ医の先生や受診先の先生からの紹介状を持ち、地域医療連携室を経由して予約をとっていただけば、待ち時間の短縮にもなります。詳細のお尋ねは名鉄病院地域医療連携室へのお問い合わせをお願いいたします。
平成20年10月
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